貴金属の売却の増加金価格3年で2倍に(2008.5.25)

金の地金は今年1~4月の買い取り量だけで、昨年全体の7割弱に達しています。
貴金属は投資対象の一つとなっていて、延べ棒、金貨など地金の形で取引されます。

ほかにも指輪やネックレスといった宝飾品などの材料に使われます。銀座などの店頭で買い取っているのはほとんどが投資や財産保護向けの延べ棒などの形をした貴金属です。最近は不要になった宝飾品を持ち込む人も増加しています。


最近の貴金属価格の高騰が引き金になっています。ここ数か月の金の買い取り量は、前年同期比で約二倍。さらにプラチナなどの量も増えています。


価格高騰の理由は新興国の旺盛な需要が挙げられます。2007年の金の消費は中国、インド、トルコなどが上位を占めます。新興国では投資用途の場合も含め、日本より金の宝飾品は好まれます。

通貨も値上がり基調で、日本ほど金価格の上昇感がなくなり依然として強い需用があります。プラチナは自動車部品など工業用に需要が急拡大中です。


米国のサブプライムローン問題の影響もあります。金などの貴金属に投資家の資産運用先がシフト。日本での金価格はここ3年で2倍に。資源エネルギー庁の調査によると、07年に不要な中古宝飾品や工業製品などから回収、精錬された貴金属は金が36,8トンプラチナが13,5トン。価格上昇で急増した06年を下回ったものの、それ以前からみて増加傾向が続いています。


急激な価格高騰を背景に、投資などで以前から買っていた人がチャンスとみて売っているようです。低金利を背景に預金では資産が増えないと金を買った人が、現在の金高騰は投機資金の流入のためなのでいずれ下がるとみて今のうちに売ろうとしているのです。


女性が昨年の12月のクリスマス前のお金が必要になった時期に売りが殺到したということもありました。お小遣いにするため、使わなくなったアクセサリーや壊れた宝飾品を売りに出すケースが目立ちました。最近までは貴金属製品を買い取ってくれる場所といえば質屋くらいでしたが、入りづらいこともあって宝飾品も売るに売れませんでしたがインターネット経由の買い取りサイトを利用して売りに出したと分析されます。


宝飾品などを買い取るためには、盗品などの市場流入を防ぐため、古物商の免許が必要です。警察丁によると、06年の全国の古物商の許可件数は64万件に達し、01年から5年間で19%増えました。
また金券ショップが昨年から貴金属の売り買いをはじめたといいます。


金券ショップは駅前などの人の集まる場所にある小店舗で扱いやすい商品を売買しています。そこで貴金属に目をつけたということです。チケットに比べ貴金属は扱う額も大きく利益率が高い。お客さんが持ってきたものを鑑定し、買い取って宝飾品メーカーなどに貴金属を卸す商社などに転売します。


60歳前後という印象の高齢者の来店も目立ち、個人で商売をしていた人などがバブル期などの景気の良かった時期に買った宝飾品を持ち込む例も多いそうです。


07年の国内で宝飾品から回収された金は12,6トンで増加傾向にあります。ただ買い取りサービスの際の適正な検査や価格設定の強化は今後の課題になりそうです。

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