金ETFの基礎知識
本格的な金ETFが登場
最近、ニュースなどで耳にするETFとは取引所で取引される「上場投資信託」のことです。なかでも。6月末には、東京証券取引所(東証)に上場された「金ETF」が大きな注目を集めています。
一般的に、ETFというのは、平均株価に連動して価格が動くように運用する投資信託のことを指します。
金ETFは金の市況価格に連動して動く投信、というわけです。
これまでニューヨーク、ロンドン、シンガポール、などの海外10ヶ所の証券取引所に上場されてきました。
日本では、2007年8月に、大坂証券取引所(大証)に、金の円建て価格に連動する債券(金リンク債)を組み込んだ金融商品が上場されています。東証に上場した金ETFは、米国ニューヨークの証券取引所にも上場されているSPDR(スパイダー)・ゴールド・シェアで、米国ではすでに純資産残高1兆8000億円を保有している金融商品なのです。
つまり海外の市場とおなじ商品概要を持った金ETFがはじめて、日本でも上場されたのです。
金ETFが他の投資信託と違う点は、金ETF設定会社が投資信託の販売額に応じて、運用資金で実際に金地金を購入し、保有するという点です。金ETFが拡大することは、それだけ金の実際の需要に大きな影響を与えるということを意味しています。
このことは、投資する側にとっては投資信託というペーパー資産に投資しているにもかかわらず、金の現物という実物資産の裏付けをもった商品に投資していることになります。
世界の政治・経済情勢が不安になったとき、インフレが急速に進行するような場合にも「金」のもつ不安情勢に強い特性が生きてくるというわけです。
2002年に金ETFによる金の保有高はわずか年間3トンほどでしたが、2005年には200トンを超え、
2006年には400トン、2007年には600トンを突破してきました。金ETFの拡大が一役買っていたのでしょう。
ニューヨーク市場などでは、金ETFの購入層の7割以上は、年金基金などの大口投資家か、ヘッジファンドなどと言われています。
現時点でも、日本の東証の金ETFへの関心度は、機関投資家が中心になっていて、まだ個人投資家への知識やノウハウの浸透度は低いと言われています。
しかし世界的なインフレ進行が大きな焦点になっているだけに、金ETFの動きは注目しておきたいものです。
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